【お墓のしくみと基本の加工】

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■本磨き(鏡面磨き)

最も代表的な表面加工で、研磨機で表面を磨きます。始めは荒く磨き、徐々に細かく磨いてゆく事で表面を滑らかにします。「つるつる」「ぴかぴか」になるので、石の色彩や模様がはっきりと出ます。

■ジェットバーナー

表面をジェットバーナーの強い炎で焼きます。やや滑らかになりますが、見た目も手触りもザラザラとしており、全体的に白っぽくなります。色彩や模様がはっきりと出ないので、本磨きと比べると別の石種のように感じる場合もあります。

■ウォータージェット

表面を高圧の水で磨きます。加工面は少しザラザラとしていますが、色彩や模様が比較的綺麗に出ます。

■割肌

表面にコブのような凹凸を作り、岩のようにゴツゴツとした自然の質感を出す仕上げ方です。

■ノミ切り

先の尖ったノミで石面を平らに近くなるように切り、平行溝を出す仕上げ方。筋の細かさによって「荒ノミ仕上げ」「中ノミ仕上げ」「上ノミ仕上げ」の3種類の仕上げ方があります。

■小タタキ

一枚刃で石面をおよそ2mmの間隔で叩いて平坦にする加工(両刃小叩き)を最終の仕上げとする方法です。

■ビシャン

ノミ切りした後ビシャン(石材の表面を叩いて平滑に仕上げるために使われる鉄槌)で叩き、より平らに仕上げることです。表面に細かく点々とした跡が残ります。近ごろでは、コンプレッサーによって動かされる「機械ビシャン」が多く用いられています。