【永代使用権とは?】

市営霊園2

“墓地を買う”ということは永代使用権を手に入れるということです。これは寺院墓地であれ、公営霊園であれ、民営霊園であれすべて同じ     です。墓地は宅地分譲のように土地そのものの売買でなく「永代使用承諾」という方式で扱われ、その永代使用権に対して支払われる代金を永代使用料といいます。その権利は祭祀主催者を名義人として代々受け継ぐことができます。

■建墓に書かかる費用                                                                               建墓にはかなりの費用がかかります。お墓に用いる石材にはかなりの価格差があり、上級材になると3倍ぐらいのひらきがあるといわれています。ただお墓はご遺族の経済力の証ではありません。ご先祖様がこころよく安眠される場所をおつくりすることが大切なのです。お墓の規模にこだわるよりも、建墓をされた後ご家族の方々が追慕供養のこころを保ち続けることの方が大切なのです。まず建墓の時期を決め、その日を目標にしてご遺族の経済力に見合った建墓をなさるのが最善の方法だと思います。

■お墓の継承                                                                     子孫(子供)がいない場合、お墓の継承は一般的には血縁者であれば継ぐことができます。墓地を求めたら、霊園名や場所(区画)を承継者に伝えることも大切です。

■承継者のいない家族では                                                                   お墓はこれまで代々受け継がれるという考えから家族墓が一般的でしたが、核家族化、少子化、シングルの増加、ライフスタイルの変化などにより、従来の家族墓では対応しきれなくなってきました。こうした時代のニーズに鑑み、近年では子供のいないご夫婦向けの夫婦墓やシングルの方向けの個人墓、合葬式の永代供養墓など、お墓の形も多様化してきております。これらはお寺や管理者が責任を持って供養してくれるので承継者のいない方も安心してお墓をお求めいただけます。

■寿陵                                                                    生前にお墓を建てることを寿陵といいます。戒名や建立者の文字が朱色のお墓を見かけられたら、それが寿陵墓です。最近の傾向では寿陵による建墓、つまり生前にお墓を建てられる方が全体の70%を占めるようになったと言われています。                                  建墓の時期については、いつお墓を建てたらいいのかという決まりはありません。中陰(35日、49日)がいいとか、百ヶ日がいい、1周忌がいいなど、いろいろなことが言われています。

■好きな形で                                                                                                                                                                                                                                                                                                           お墓の形に関する決まりはありません。お墓は来世の自分の家でもあります。建てる人の感性や価値観に合った、その人らしいデザインの墓石も良いと思います。これまでお墓は、祖先や故人の霊を慰める供養のためのものでしたところが、寿陵が増えた昨今では、人々は生前に自分自身でお墓を建てます。こうした建墓者は、画一的な従来の和型三段墓よりも、自分らしさを大切にしたオリジナルデザインのお墓を求める傾向にあります。お墓にも個性化の時代が来たということでしょうか。但し霊園によっては規制があることがありますのでご相談ください。